- 翻訳アプリPapagoの使い方がよくわからない
- どこまで正確に訳せるの?
- そもそもPapagoって何?
文章を翻訳するだけではなく、会話などリアルタイムな翻訳も可能なアプリ「Papago」の使い方とその精度についてわかりやすく解説していきます。
最初に結論を言っておくと、画像翻訳の精度はイマイチな部分がありますが、音声や文章入力による翻訳は比較的精度が高いため、旅行や仕事上でも役に立ちますよ。
ただ使ううえでは精度を高くするためのちょっとしたテクニックも必要なので、そちらについても説明していきますね。
翻訳アプリPapago
NAVER papago – AI通訳・翻訳
NAVER Corp.無料posted withアプリーチ
PapagoはLINEなども手掛ける韓国の企業「NAVER」がリリースしたAIによる翻訳アプリです。上記のオウムのアイコンが目印ですね。
日本語を英語に翻訳、またその逆ももちろん可能ですが、韓国語や中国語・フランス語やスペイン語など日本語⇔英語の翻訳以外にも使えるのがなかなか便利なので、海外旅行に行く際にはこれ1つインストールしておくだけでも安心できますね。
知名度も高い企業がリリースしたアプリなので信頼もできるのがメリットですが、大きく分けて
という3つの方法で翻訳することが可能です。特に「画像から文章を認識して翻訳する」というのは写真をスマホで撮影すればいいだけなので、音声や文章を入力する手間が省けて良さそうです!
他には頻出表現を学べるモードもあるので、事前に学習しておくとよりスムーズにコミュニケーションが図れるかもしれません。
まずはその使い方を簡単に説明していきますね。
使い方をわかりやすく解説
インストールして起動すればこの画面が表示され、こちらがホーム画面になります。このホーム画面から全ての翻訳モードにワンタッチで辿りつけるので操作性も問題なしです。
まずは翻訳アプリにはマストである文章による翻訳から説明していきます。
文章による翻訳
ホーム画面の「内容を入力してください」と書かれているところをタッチすれば、文字の入力が可能になるので、そのまま訳したい文章や単語を入力するだけでOKです。
たとえばですが、私が住んでいる高知県について入力してみましょう。
高知県の人口減少がとまりません。
と打ち込んでみると
The population decline in Kochi Prefecture cannot be stopped.
というように英語で訳されました。短文なので特に違和感もなくしっかり意味が通じるように訳してくれてますね。
ちなみにスピーカーアイコンを押すと音声が再生されますよ。
文章入力については簡単なので特に戸惑うこともないと思います。お次は音声による翻訳について解説していきましょう!
音声認識による翻訳
音声入力する場合は、この緑色の画面から下にあるマイクアイコンを押し、スピーカーへ向かって発声するとAIによる翻訳がスタートします。試しに
今日は2019年9月15日です。
と喋りかけてみると
Today is September 15,2019.
と正しく表示されました!日本語で「くがつじゅうごにち」と発音しても数字もしっかり聴き取ったうえで翻訳してくれてますね。
もう1つの翻訳モードで「会話」と書かれたモードでは2人がリアルタイムで会話しながらの翻訳が可能です。
徳島県の美味しいラーメン屋さんてどこ?
と日本語で発声すると以下のように英語・日本語がどちらも表示されます。
それに対する答えを、相手が画面上半分にあるマイクアイコンを押して英語で話す…というようにテンポよく翻訳と会話が続くので、より現実的な翻訳アプリになっています。海外旅行では一番使う頻度が高いモードなんじゃないかな?
画像による翻訳
お次は画像翻訳です。翻訳したい文章が書かれている写真を撮影します。
上記では電化製品のパンフレットを撮影してみました。撮影し終わると、AIが文章を認識してくれてその部分が白枠で表記されます。
翻訳してほしい部分指でなぞると文章認識・翻訳のどちらもしてくれるという仕組みです。ただこの精度がきわめて低いのが唯一のデメリットではあるんですけどね。その結果は次の見出し「翻訳の精度を試してみた」で検証してみます。
頻出表現の学習
翻訳機能以外にも、観光や電話・病院などよくあるシーンごとに頻出表現を学べる「グローバル会話」というモードも搭載されています。旅先で使えるワンフレーズをまとめた本とかもありますけど、翻訳アプリ内に搭載されているのでスマホ1つあればいいので、余計な荷物が減って身軽になります!
各カテゴリーには細かくシーン分けがされているので、自分に必要なフレーズを身につけておくと翻訳アプリに頼らず英語が話せるようになりますよ!
翻訳の精度を試してみた
実際のところさ、AIの翻訳の精度ってどのくらいなの?信頼できる?
というのが1番気になるところですよね。ということでその精度を実際に使って検証してみました!
音声入力の精度は良好
音声入力の精度はおおむね満足のいく結果となりました。
- 短文の音声入力
- 長文の音声入力
- くだけた言い方で音声入力
という3種類でその精度を試してみました!まずは短文で
高知県の最低賃金ってけっこう低いですよね。
とスマホに向かって発声してみると、日本語の聴き取りは以下のようになりました。
「て」が「で」と認識されてしまいましたが、意味は通じるので特に問題はありませんね。さらに英訳をみてみると、
こちらも意味が通じるようになっていますね。短文でわかりやすい言葉を選ぶと特に問題なく訳してくれるようです。
お次は少し長めの文章に挑戦!
英語の学習には英語アプリが便利なんだけど、特にこのアプリがおすすめだよ
果たしてこの文章を認識&訳してくれるんでしょうか?
句読点で句切るのは難しいみたいですが、それ以外は完璧に認識してくれています。なかなかの精度ですね。
英訳についても上記のように、教科書のお手本みたいな訳ができています。上記の文章では普段の会話っぽくないので、
英語の勉強には英語アプリが便利なんだけどさぁ、特にこれがおすすめよ
と会話っぽく砕けた話し方に変更してみました。すると…?
日本語は発音していない「だ」が追加され、なぜか「オススメ」とカタカナ表記に変更されていますが、意味は特に変わらないのでOKとしましょう。
お次は英訳ですが、こちらも表現が変わっただけで全体としての意味合いは同じでした。
「便利」という言葉を前者では「useful」後者では「convenient」と表現していますが、これでも意味は通じるので問題なしです。思ってたよりも英訳の精度は高いですね!
さらに友達同士でするような超くだけた言い方で、
めっちゃ腹減ったよね。何か食べたいものある?俺はねぇ、ラーメンが喰いたいわ
とすると意味がわからない文章になってしまいました。
姉ちゃんという言葉はどこから来たのかわかりませんが、あまりにも砕けた言い方にするとAIが認識できず、また英訳も意味不明な文章になる可能性がありますので、できるだけ文法的に正しい文章を使うのがおすすめですね。
文章翻訳の精度は高い
さきほどの高知県の最低賃金の例文からもわかるように、文章を入力して翻訳する場合は非常に精度が高いです。さらに長文にして
英語の読み書きが得意な日本人は多いですが、聴き取り・話すことが得意な人は少ないですね。何でだと思いますか?
という文章を入れてみると、やっぱり正確に英訳してくれましたね。
以下のように、普段会話するような語尾や主語へと文章を変えてみましたが、それでも意味が通じるようには訳せてくれました。
音声入力ではそもそもの音声を聞き取ってくれない可能性がありますが、文章入力では文章を英訳するだけなので精度が格段に良くなりました!急ぎではないなら、文章を入力して英訳するほうが正確に訳せますよ。
画像翻訳の精度はイマイチ
お待たせしました!先ほどの画像認識による翻訳機能の精度です。あの画像をAIに翻訳させてみると、そもそもの日本語を認識できていませんでした。
エプソンを「エプンソ」と訳しているあたり、「ン」「ソ」という形が似た文字の認識はまだ苦手なようですね。「製」を「難」と認識していることからも、画数の多い漢字も読み取れないようです。そのため英訳は見るまでもなく意味不明な文章になっていました。
1番便利なのは画像翻訳だけど、残念ながらまだ実用化できるレベルではないですね。
まとめ:翻訳アプリPapago
まとめてみると以上のような結果になりました。
翻訳以外にもフレーズを学習できたり、また日本語以外で書かれているページのURLを入力すると日本語に訳せる機能もあるので、翻訳アプリの中ではなかなか使い勝手が良かったです!
AIはまだ発展途上なので、これからに期待ですね!