従来の絵本読み聞かせアプリとは全く違った視点から子供の想像力や思考力を高めるアプリ「Maria@home」が凄すぎたのでレビューです!
1日1回15分絵本を読むだけですが、ただ絵本を読み聞かせるだけじゃなくて「子供が自分で考える」仕掛けが満載の次世代教育アプリ。
一方的に読み上げるのではなく、子供と対話しながら物語が進んでいくので将来必要とされるスキルを3歳~6歳の時点で身につけられます。
検証結果をもとにアプリを改善しているので使うたびに良くなってます!
まずはどんなアプリなのか、どういった能力が伸びるのかということも踏まえてメリット・デメリットを説明していきますね。
Maria@homeは次世代の知育アプリ
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Maria@home
Maria Project株式会社無料posted withアプリーチ
「絵本の読み聞かせアプリ」ではあるんですが、従来のアプリとどこが異なるのかというと
この4つが大きなポイントです。楽しめるコンテンツでありながらも教育にテーマを置いているので、絵本を読みながらも
- 好奇心を刺激する
- 想像力・推理力を育む
- 自分の考えをまとめる
- 考えを相手に伝える
- 知識を応用する
という能力を育てることができるんですよね。しかも凄いのはそのユーザー満足度!
・子供の成長を感じたと答えた人は95%以上
ほとんどの人が”アプリを使ってから子供の成長を感じた”と回答していて、さらにどこに成長を感じたのか上位4つを抜粋してみると、
・本に対して興味を持つようになった:76.9%
・自分で考えるようになった:72.8%
・知っている言葉が増えた/好奇心が高まった:71.0%
Maria@homeより
絵本の読み聞かせで「子どもが自分で考えるようになった」ということを実感しているというんだから驚きですねぇ。
いったいどんなアプリなの??
実際にアプリを使ってみたので、その内容をメリット・デメリットと一緒にレビューしていきます!
メリット
アプリをインストール後初めて起動すると、このアプリの目的や使い方などの説明があり、その後に「ももたろう」の絵本読み上げに入ります。
子供の名前を設定するとキャラクターが名前を呼んでくれますよ。
でもここからは今までの絵本読み上げアプリとは全く違い、「次世代の知育アプリ」を体験することになりました!
登場人物の気持ちを考えることができる
「ももたろう」を場面ごとにキャラクターがロボット音声で読み聞かせをしてくれます。
絵本を読むときの基本は「抑揚をつける」「感情を込める」ことですよね。私たちが子供のころにもそうやって親が絵本を読んでくれたし、現在子供にもそうして絵本の読み聞かせをするご家庭が多いと思います。
ただこの時点からMaria@homeは違います。
あえて抑揚のないロボット音声で絵本を読み上げている
絵本を読むときの根底を覆すような内容でビックリしました。だって平坦な声で淡々とロボット音声が読み上げてるんですよ?
なぜこうしているのかというと、
相手の気持ちを聴き手が想像して考える
という子供の想像力や発想力を伸ばそうという視点から、この抑揚のない音声で読み上げているんですね。
たしかに、
おじいさんは今こういう気持ちだろうから、ここは悲しい口調で読もう
と読む側(大人)の考えを子どもに押し付けている、という見方もできますよね。
「悲しい気持ちなんだ」と子供が自分で考えるよりも前に正解を得てしまっているので、「考える機会を失っていた」という見方もできます。
音声に抑揚がついていないので、「子どもが自分で登場人物の気持ちを考える」ということができるのは他のアプリとは大きく異なる点ですね。
実際に音声を聴いても全く感情がこもっていません。男女別に音声はあるけど、ホントに抑揚がないです。笑
自分の考えを伝える力が身につく
物語の途中では、キャラクターの上に電球のマークが点灯することがあります。このボタンを押すと、
どうしてももたろうは鬼退治へ行ったのかな?
とキャラクターが読んでいる人に直接問いかけてくるんですよ?
しかもそれだけじゃなくて、質問に対して読み手が答える時間まで設けられているので、子供がアプリを通して画面内のキャラクターと対話するという経験もできるんです。
回答し終わると、
~ちゃん、ありがとう!
と名前を呼んでさらに反応してくれるんですよね。
回答に正解・不正解は存在しないのでそこに意味はないのですが、「自分で考えて相手に伝える」という力をより本格的に養うことができるのも大きな特徴です。
「正解のない物事に対してどうアプローチするのか」ということを幼いながらに体験できるのは、将来的に大きな財産になるはずです。
思考力を鍛えられる
物語を読み終わると、最後に5問ほどの確認テスト(なぞなぞ)が行なわれます。ももたろうのお話を振り返って、
~ちゃん、ももたろうたちは鬼が島へ行く前にしたくをしていたよね。ここでいう「したく」ってどういう意味かな?
と直接問いかけてくるので、子供が自分で考えて3つの選択肢の中から答えを見つけ出します。
言葉の意味を答える問題もあれば、
何匹のお客さんがやってきたかな?
リスさんは何を食べるのかな?
と記憶力や思考力を試すような問題も出されます。
言葉の意味を覚えることもできるし、物語を理解できたかということもここでわかるので、わからなかったらもう1度絵本を読み直したり、親子で考えたり…と自分で解決策を探れるのも1つのメリット。
ここまで考え抜かれたアプリって今までにあったかな?
常にアップデートされ続ける
ちなみに時間帯によって背景も変わりますよ。
他のアプリでもアップデートされて絵本の内容が増えたり…ということはありますが、Maria@homeは改善の質が他のアプリとは比にならないほど高いです!
実際に各家庭にてアンケートをとり、アプリの使用前・後の変化などを詳しく報告してもらいアプリの内容を改善していってるので、多くの人が使えば使うほどその質も高くなっていくという「改善され続けるアプリ」なんですね。
結果もホームページにて公表・分析されているので、誰でも見ることが可能です。
絵本を追加するレベルのアップデートではないです。それよりもはるか上の次元でアプリの開発がされてます。
考え方がブラッシュアップされていく
ランダムで絵本を読めるのではなく、あらかじめ順番が決まっています。
1週目だと「ももたろう」から始まり「ふえふきおとこ」の計9冊で終わるんですが、9冊目が終わるともう1度「ももたろう」の絵本に戻ります。
これは開発側が意図してやっていることで、同じものを読んでも2回目となると
- 考え方
- 読む視点
- 意見の伝え方
に違いが出てきたりするんですね。子供が同じものを読んでも、1回目よりもさらに深く考えて読み進めたり、違う視点から回答をしたり。
1回目よりもさらに成長できるような設計がしっかり組まれているのもgoodです。
デメリット
良いこと尽くしではなく、コンテンツのレベルが高いからこそのデメリットもあります。
1日1回しか新しい絵本を見れない
Maria@homeは「1日15分」というテーマのもとアプリをリリースしているので、1日に読める新しい絵本は1冊だけ。
子供が「もっと読みたい!」と駄々をこねても翌日にならないと新しい本を読むことはできません。
2週目からは同じ絵本をもう1度読むことになるので、19日目から再び新しい絵本を読むことが可能です。
せっかくの好奇心を抑えないといけないのは少し残念かな?というところでもあります。
アプリに頼りっきりならないことが大事
メリットでもありデメリットでもあります。
アプリ側でしっかりカリキュラムを組んでくれているので、アプリをプレイさせただけで満足しないことが大事です。
アプリ内で完結するのではなくて、物語について親子で一緒に話したりと現実世界でもその思考力や発想力・好奇心を伸ばす努力は必要だと思います。むしろこっちのほうが大事!
子供にスマホだけを与えて…なんて親御さんもいると思いますが、Maria@homeをプレイした後の過ごし方を考える必要があります。
料金は月額1500円
料金をデメリットと判断するかは親御さんによって変わると思います。
11回分は無料でお試しが可能なんですが、その後は月額1500円かかります。
他の絵本アプリの定期購読と比べると1000円以上も差があるので、
うーん、ちょっと高いかなぁ…
という家庭もあると思います。ただ普通の絵本アプリではなく科学的根拠を用いて開発されているアプリなので、この価格を高いと思うか、安いと思うかで判断が分かれそうではありますね。
まとめ
最初はよくある絵本の読み聞かせアプリなのかと思ってましたが、その質が他のアプリとは比べ物にならないほど高かったです。
ただ聴くだけの一方通行のコミュニケーションではなく、読む側も考えられるような仕掛けは素晴らしいとしか言いようがない。
この形式のアプリはまだ世間一般に馴染んでないけど、確実にこれから知育アプリの中で天下を獲るであろうアプリでした。
中にはロボット音声の「抑揚のない読み方」に違和感を覚える人もいるかもしれませんが、四の五の言わずにまずは試してほしいところです!